肩が痛くてゴルフができない時の対処法 by専門医

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歌島 大輔
歌島 大輔
スポーツ整形外科医師(非常勤)景翠会 金沢病院
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

今回は肩が痛くてゴルフができない、やりにくいというときにどういった肩の傷害、障害があり得るのか?手っ取り早く痛みをひかせるにはどうしたらいいのか?といったことについて解説してまいります。

ゴルフは子供から大人、それもかなり高齢になっても楽しめるスポーツとして日本全国で多くの愛好者がいるメジャースポーツです。

このゴルフも肩の痛みがあると、十分なスイングができなかったり、痛みのせいで楽しめなかったりしてしまいます。

特に幅広い年齢の人がやられるスポーツということではゴルフ愛好者の肩の痛みには多くの原因が考えられます。

こんにちは、肩を専門とするスポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

ゴルファーにおいて考えるべき肩の障害

ゴルファーにおける肩の障害ですが、
多くのスポーツ障害との違いと言えば、
その年齢層だろうと思います。

他のスポーツに比べると圧倒的に高齢の愛好者の方が多いということですね。

そう考えると、いわゆる「加齢」が原因と思われる肩の障害も原因になり得るということは大切なポイントです。

肩腱板損傷

画像引用元:肩関節鏡下手術 (スキル関節鏡下手術アトラス)第1版 文光堂

肩の腱板筋群という肩のインナーマッスルが切れてしまうというものですが、これは筋肉の先の腱の断裂ですが、外傷と言うよりは加齢の要素が大きいと考えています。

もちろん、中高生の野球選手やプロ野球選手のような若い、肩のオーバーユースを起こしている選手たちにも腱板損傷はありますが、その頻度は高くありません。

それよりも、特にスポーツをやっていない70–80歳代の人の腱板損傷は相当多く拝見します。

ですから、中高齢の方でゴルフをやっていて、特にやり過ぎたわけでもなければ、ケガをしたわけでもないのに肩が痛いなぁというときはこの腱板損傷も考えないといけません。

肩関節周囲炎(五十肩)

四十肩、五十肩、これも年齢層としてはどんぴしゃですね。これに加えて、ゴルフを相当な頻度でやっているのであれば、オーバーユースの要素も加わり、さきほどの腱板損傷であったり、長年の負荷がかかって後に述べる変形性関節症という軟骨のスリ減りが起こっていたりするかもしれません。

そういう意味では四十肩・五十肩で片付けず、しっかりと病院を受診することは必要と言えます。

変形性肩関節症

高齢女性の膝が典型的ですが、いわゆる「軟骨がすり減った」状態が肩においても起こりえます。

画像引用元:肩関節外科 手術テクニック 第一版 メディカ出版

ただ、膝のように体重を支える関節ではありませんので、その頻度は多くはありません。しかし、昔、肩を骨折したとか、よく脱臼していたとか、そういった別の要素があるとその頻度は急に上がります。

変形性肩鎖関節症

肩鎖関節という肩甲骨と鎖骨からなる小さな関節も、軟骨のスリ減りが起こり、肩の痛みの原因となります。多いのは昔、ラグビーとかアメリカンフットボールなどのコリジョンスポーツをやっていて、肩をよく強打していたなんて人の肩の痛みをよくよく調べてみると、これだったというケースです。

肩の痛みの原因診断が最重要

ひとくちに肩の痛みと言っても、多様な原因があり得ることをご理解いただけたかと思います。
そういう意味でもしっかりと痛みの原因を明らかにすることからスタートすることは非常に大切になります。

そうしないと、適切な治療に繋がりません。

軟骨がすり減っているのに、五十肩だと思って、無理矢理リハビリをして軟骨をもっと痛めてしまったり・・・
なんてことは避けたいですし、明らかな遠回りですよね。

今日・明日のゴルフをどうにかしたい・・・

そうは言っても、今日明日のゴルフを楽しみたいのに、そんな悠長なことは言っていられない。ということもあるかと思います。

そういったときにできることを3つお伝えします。

消炎鎮痛剤

まずはいわゆる「痛み止め」です。
これは基本ですね。

一般に使いやすい飲み薬と、効果が早く、大きい座薬がありますので、痛みの程度によって使い分けるといいと思います。

肩への注射

さらにピンポイントに高い効果が期待できるのが、肩への注射です。局所麻酔の薬と炎症を強く押させるステロイド剤を混ぜて注射することが多いです。

しかし、ピンポイントに痛みの原因がわかっていないと、逆に注射が全然効かないということもあり得ますので、やはり原因を明らかにすることは大切だと言えます。

肩を徹底的に保温、暖める(冷やさない)

これはゴルフというスポーツの特徴だと思いますが、クラブをスイングして肩を使っている時間は非常に短いということです。それ以外は歩いているか、待っているかですよね。

そういう時間で肩を冷やさないということは非常に重要です。肩が冷えると関節の滑りが悪くなり、筋肉の血流が悪くなり、痛みに過敏になってしまいますので、常に肩を温めておくことが大切です。

それには衣類の工夫サポーター、また、適度に動がし続けるということが必要ですね。

まとめ

整形外科の外来をしていると、ゴルフが肩の痛みでできない、楽しめないという人が意外に多いという印象があります。

そして、その原因は本当にケースバイケースで、その方の年齢やゴルフの頻度、また、過去のスポーツ歴など様々な要素で起こりやすい肩の障害が違ってくることを解説いたしました。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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おかげさまでたくさんのご相談をいただいております。どうしてもゆっくり時間をかけて1人1人と向き合えないのが悩みですが、それでも、患者さんの希望、理想的にはゴールをできるだけ掴んで、お手伝いできること・ご提供できることを常に探しながら診療しております。

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