四十肩に効果のある薬とは? 飲み薬と注射を解説

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歌島 大輔
歌島 大輔
スポーツ整形外科医師(非常勤)景翠会 金沢病院
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

今回は四十肩に効果のある薬ということで病院で出される飲み薬と注射について解説いたします。

市販薬についてはこちらもご参照ください。

四十肩かなと思って病院に行くと、残念な整形外科医だと、

「四十肩ですね、痛み止め出しておきますので様子見てください」

以上!

みたいなことが・・・あるかもしれません。

それでは、「もやもや感」たっぷりじゃないかなと思うわけですが、実際、よく出されるお薬や、提案される注射はどんなもんなんだろう?ということは主な疑問の1つだろうと思います。

こんにちは、肩を専門とするスポーツ整形外科医の歌島です。
本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

 

四十肩に効果的な飲み薬

四十肩に効果的な飲み薬ということで、3種類ほどご紹介します。シンプルに言えばどれも「痛み止め」の範疇に入ります。ただ、その作用が少しずつ異なり、それゆえ、すべてがどれも単なる「対症療法」で根本治療の意味合いがゼロ!というわけではありません。

消炎鎮痛剤 NSAIDs

まず炎症を抑え、痛みを減らす薬の代表格である非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)です。

ステロイドは炎症を強く抑える代わりに、様々な副作用のリスクがあり、使うには勇気がいる薬ですし、容量のコントロールも厳重です。

それに対して、効果は少し劣っても、副作用が少なく、市販薬にもなっているのがこのNSAIDsです。

ロキソニンやセレコックス、ボルタレンといった商品名ですね。

痛み止めと言えば、これって感じですが、消炎、すなわち炎症を抑える効果の結果、痛みを減らすというはたらきかたをするので、炎症が主体の四十肩においては根本治療の要素もあると考えていいと思います。

もちろん、「なぜ炎症してしまったのか?」という、さらなる根っこの部分を改善することを根本治療と言うのであれば、その効果はありませんが。

副作用として

  • 胃を荒らす(胃炎、胃潰瘍など)
  • 腎障害
  • 喘息発作

などに特に注意が必要ですので、それぞれ、胃潰瘍や腎障害、喘息をお持ちの人には原則、使わないようにしています。

また、ワーファリンという血をさらさらにする薬のコントロールを狂わせることがあるので、ワーファリンを飲んでいる人も注意が必要です。

鎮痛剤 アセトアミノフェン

次に炎症を抑える効果はありませんが、痛みを減らす効果があり、さらに副作用がNSAIDsよりさらに少なく安全と考えられているのがアセトアミノフェンです。

カロナール、コカールという商品名が多いですね。

これはNSAIDsと違い、単なる「痛み止め」です。それは次に説明する中枢に効く薬も同様です。

ただ、痛みを強く感じていると筋肉はこわばりますし、また、中枢神経系でも痛みを抑制する回路に異常を来してしまうことが多い脳が「痛みを覚えてしまう」なんて俗っぽい表現をしよく使います)ので、

痛みを抑えることは単に「その場しのぎの対症療法と馬鹿にすることなかれ」と説明しています。

痛みを出している中枢にも効かす薬

うつ病やてんかんなど、脳などの中枢神経系に効く薬が、痛みのコントロールにも有用であることが近年わかってきており、関節痛に対してもこの中枢に作用する薬が続々と出てきています。

リリカ、トラムセット、トラマール、サインバルタなどの商品名です。

ただ、これらは慢性の痛みで特に変形性関節症のような、加齢性にある意味では根本治療が手術しかないような時に使う、奥の手のようなイメージですので、四十肩に使うことは少ないかもしれません。

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四十肩に効果的な注射

次に注射です。飲み薬や湿布などの外用剤ではコントロールがつかない痛みに対しては、より強い効果を狙って注射をします。

注射のメリットは直接薬を届けられるから、

  • 高い効果を期待できる
  • 他の場所や全身への副作用を気にしなくて済む

ということがあります。

局所麻酔剤

多くは局所麻酔剤を混ぜて使いますし、神経ブロック注射では、これだけで使うこともあります。

これ自体は数時間で効果は切れてしまいますが、数時間でも痛みが引いたとすれば、注射した場所が痛みの原因部位と判定ができますし、神経ブロックであれば神経を一時的に休ませてあげることが狙いになります。

ステロイド

ステロイドは強く炎症を抑えることができますが、副作用も多いのが難点です。しかし、直接、炎症部位に注射できれば、全身への副作用はあまり気にせずに済みますので、注射ではよく使われます。

そうはいっても、使いすぎると、その注射した部位の筋肉や関節が変性といって、悪い影響を受けることがありますので、あまりに頻繁に長期にわたってやることは望ましくありません。

僕の場合は肩へは3–5回くらいをメドに、さらに続けたほうがいい場合は次のヒアルロン酸に切り替えたりしています。

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸はよく膝の注射で使われる薬です。「関節の軟骨がすり減ったときに、それを補う潤滑油」というような表現で説明されることが多いですね。

ただ、実際はステロイドほどは強くありませんが、炎症抑える効果が示されていて、肩に対してもその効果を期待して注射します。

まとめ

今回は四十肩に対して、病院で出される薬や注射の中身について解説いたしました。

自分の身体ですから、一つ一つ理解しながら医師とともに治療していくというスタンスが大切だと思いますし、それによって四十肩をはじめ肩の治療というのはしっかりやれば効果が出ると考えています。

少しでも参考になりましたら幸いです。

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