肩の痛みで病院に行くべきか?肩専門医が解説

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歌島 大輔
歌島 大輔
スポーツ整形外科医師(非常勤)景翠会 金沢病院
スポーツ整形外科専門医師(川崎市立井田病院・景翠会 金沢病院・さくら通り整形外科 各非常勤医師)として外来診療・手術を行っている。ケガやスポーツ障害という「マイナス」から元通りという「ゼロ」を目指すのではなく、パフォーマンスに変革をもたらす「大きなプラス」を一緒に目指す情報発信やコーチング活動をライフワークとする。

今回は「肩が痛い」となったときに、
病院にいくべきかどうか?

病院以外の治療してくれる場所はどうなのか?

そういったことについて
肩専門医の視点で解説いたします。

こんにちは、肩を専門とするスポーツドクターの歌島です。
今回も記事をご覧いただきありがとうございます。

それではいきましょう!

病院に行っても「レントゲンは異常ない」で終わる?

まず病院、特に整形外科を受診したときの
イメージとして、

「レントゲンは異常ないね」とか
「骨には異常ないね」

で終わる。

 

あとは
薬出されて終わり
電気流されて終わり

乱暴に言うと、そんなイメージを持っている人も
多いかもしれません。

 

これはわれわれ整形外科医が
反省すべき点でありますが、

そんなケースばかりではないと言うことは
お伝えしたいなと思いますし、

もう少し病院にかかる意義を
説明したいと思います。

病院以外で肩の痛みを治療する

まずは逆に病院以外の方法を考えてみましょう。

自宅で経過観察 or 薬局で薬を買う

自宅で様子を見る

まずはこれを選択される人が多いかと思います。

さらに病院を受診している時間がない
といって、薬局で痛み止めや
「関節痛に効く!」と
謳ってる商品を購入してみる。

そんな感じでしょうか。

Taking medicine

ちょっと気になるな程度の痛みとか、
ちょっと打ったかな?
くらいの痛みなら、

これでもいいと思います。

 

それで数日とか1週間くらいで痛みが消えちゃえば
いいと思います。

しかし、もっと強く痛いとか、
痛みが続く場合は受診が必要です。

接骨院、鍼灸

非常に残念なのが、
接骨院と整形外科の違いがわからない人
いまだに結構いらっしゃるということです。

僕は整形外科に限らず、
病院のかかり方なんて、生きる上で必須の知識を
学校教育ではまったく教えない
ということに大きな問題があると思います。

 

接骨院や鍼灸は
しっかりと柔道整復師や鍼灸師の資格を
取得された人が開業されていますので、
そういう意味では信頼していただいていいのですが、

しかし、医師ではありません。
非常に限られた医療行為しかできず、

診断(どういう外傷、疾病なのか?)もできませんし、
注射や薬の処方もできません。
ましてや手術もできません。

医師がいる整形外科とはまったく違うんですね。

 

そのため、ある程度、強い肩の痛みや、
長い経過の肩の痛みでは

最初から最後まで、
接骨院や鍼灸で完結しようとするのは、
やめるべきです。

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しっかりとした柔道整復師や
鍼灸師の人は、

まずは診断を受けるように
一度は病院受診するよう
促してくれます。

整体院

カイロプラクティック、整体などは
日本では国家資格ではありません。

時に海外で学ばれ、とても上手に治療される
という人もいると思いますが、

その利用には注意が必要と言わざるを得ません。

民間マッサージ店

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これはちょっとした肩こりに使うのは、
人によってはいいかもしれませんが、

肩が痛い、肩を動かすと痛い

いわゆる関節の痛みに対して、
マッサージの効果は限定的ですし、

痛い部位をもみほぐせば、
炎症が強まり、もっと痛くなるかもしれません。

かかりつけ医との連携のもとやるのがベスト

これら病院以外の治療してくれる場所で
治療をうけるようなときは、

かかりつけの整形外科医と連携して
こういうことならやってもいいと
助言をもらいながらやる

というのがベストだと思います。

接骨院とかは行っちゃダメ・・・
そんな一言で片付けちゃう医師がいることも
事実ではありますが・・・

病院じゃないとできないことはたくさんある

ここまで挙げてきた場所と
病院でできることの決定的な違いは

診断と侵襲的治療です。

結局、なんで肩が痛いのか?
どこに何が起こっているのか?
を明らかにすることも医師でないとできませんし、

肩の内部に直接的な治療を行うことも
医師でないとできません。

 

これは図に乗っているわけではなくて、
資格として正式に許されているのが医師だけ

ということです。

 

レントゲンやMRIなどの画像検査も医師の指示が必要
薬の処方や注射も医師、もしくは医師の指導が必要

そんなバックボーンの元、
もちろん、能力的にも誇りを持ってやってはいます。

では、どういう肩の痛みで病院に行くべきか?

では、どういう肩の痛みで病院に行くべきか?

肩が痛ければ
すべて病院に行け!ってことか?

と思われると思います。

_

いわゆるクリニック、開業医の整形外科
ということであれば、

それはイエスです。

ただ、「自宅で経過観察 or 薬局で薬を買う」
のところで解説したように、

スゴく軽い打撲とか、痛みなら、
すぐに良くなっちゃう可能性も高いので、
経過観察してもいいかと思います。

それ以外の、強い痛み、
1−2週間以上続く痛みに関しては、
まずは近くの開業医さんで診てもらう

というのが原則だと思います。

肩を専門とする整形外科医は少ない

ただ、近くの開業医さんが
整形外科の専門であっても、

肩の専門であるとは限りません。

日本整形外科学会の会員数が
24,347名(平成28年4月1日現在)

に対して、
日本肩関節学会の会員数が
1,639名(平成23年)

 

これは、データの年数が違って、
肩関節学会の会員数は増えていると思うので、
少し割合が上がっていると思いますが、

だいたい整形外科医15人に1人くらい
非常に少ない割合しか
肩関節を専門とする整形外科医はいません。

そういう意味では、
なかなか良くならない肩の痛みに対しては、

肩の専門とする医師に診てもらうことも
選択肢に入れていいかと思います。

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その際は、かかりつけ医に
画像データ付き紹介状を書いてもらいましょう。

 

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